ソニーの4K液晶テレビ、KJ-55X80LとKJ-55X85Lの違いを比較して、ご紹介しています。
この「KJ-55X80Lと85Lの違いは何ですか?」という疑問には、エクステンディッド ダイナミックレンジや倍速駆動パネルの有無、バックライトなど10ほど違いがある、ソニーの4K液晶テレビとなります。
それでは比較して見ていきましょう。
ソニーのKJ-55X80Lと85Lの違いを比較
比較して違いのある項目を下記の表にピックアップしてみました。
| KJ-55X80L | KJ-55X85L | |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| エクステンディッド ダイナミックレンジ | なし | あり |
| 倍速駆動パネル | なし | あり |
| X-Motion Clarity | なし | あり |
| バックライト | LEDバックライト | 直下型LED部分駆動 |
| HDMI2.1に規定される機能 | eARC ALLM | 4K/120fps eARC VRR ALLM |
| 消費電力 | 213W | 178W |
| 年間消費電力量 | 186kWh | 140kWh |
| 省エネ基準達成率 | 66% | 87% |
| 幅×高さ×奥行 (スタンド含む) | 123.3×78.5×33.6cm | 122.8×78.4×33.6cm |
| 質量(スタンド含む) | 17.0kg | 17.4kg |
| Amazon | 159,800円 Amazonで最新価格を調べる | 157,500円 Amazonで最新価格を調べる |
| 楽天市場 | 172,000円 楽天で最新価格を調べる | 162,460円 楽天で最新価格を調べる |
※ 価格は2025年11月4日の価格です。
それでは違いについて見ていきましょう。
エクステンディッド ダイナミックレンジ
KJ-55X85Lには「エクステンディッド ダイナミックレンジ」を搭載。つややかな輝きと奥行きのある映像を再現します。
バックライトの明るい部分に最大で約2倍の電流を集中させることで、表現できる輝度の幅を拡大。より豊かな光の表現力を実現します。
さらに、ソニー独自のアルゴリズムにより、映像の暗部で抑えたバックライト分の電力を明るい部分へ効率的に再配分。全体の消費電力を増やすことなく、明暗差のある映像を美しく映し出します。
倍速駆動パネル
KJ-55X85Lは「倍速駆動パネル」を採用。動きの速いシーンもなめらかに再現します。テレビの映像は静止画を連続で表示しており、コマ数が多いほど動きが滑らかに見えます。
「倍速」は、1秒間60コマの映像の間に新たな映像を生成して120コマにする技術。これにより残像感を軽減し、スポーツやアクション映画などの動きも見やすくなるよう描き出します。
X-Motion Clarity
KJ-55X85Lには、「X-Motion Clarity(エックス モーション クラリティー)」を搭載して、LEDバックライトの発光をエリアごとに制御し、発光時間を最適化。
画面の明るさを維持しながら残像を抑え、動きの速いシーンでもクリアで見やすい映像を実現します。
バックライト
バックライトの方式は、KJ-55X80Lが「LEDバックライト」、85Lが「直下型LED部分駆動」となっています。
KJ-55X80LのLEDバックライトは、液晶パネル全体の背面から均一に光を照射する方式。
一方、85Lの「直下型LED部分駆動」は、LEDを液晶パネル直下に配置し、エリアごとに細かく明るさを制御。高コントラストで奥行きのある映像を実現し、暗いシーンの微細なディティールまで美しく描写します。
HDMI2.1に規定される機能
HDMI2.1の主要機能として、両モデルとも「eARC」と「ALLM」に対応。さらにKJ-55X85Lは「4K/120fps」と「VRR(可変リフレッシュレート)」にも対応しています。
「4K/120fps」は、1秒間に120コマの映像を出力できる高フレームレート表示。スポーツやシューティングなど、動きの速いゲームをより滑らかに表示します。
「VRR」は、ゲーム機から出力されるリフレッシュレートの変化に合わせてテレビ側も同期を取る技術。映像のカクつきやズレを抑え、快適なゲームプレイが可能になります。
消費電力・年間消費電力量
KJ-55X80Lは消費電力が213Wで、年間消費電力量は186kWhとなり、85Lは消費電力が178Wで、年間消費電力量は140kWhとなっています。
電気料金単価を1kWhあたり31円(税込)で計算すると、KJ-55X80Lの年間電気代は約5,766円、85Lは約4,340円ほどの目安です。
このため、85Lのほうが年間で約1,400円ほど省エネといえます。
省エネ基準達成率
省エネ基準達成率はKJ-55X80Lが66%で85Lが87%。85Lのほうが省エネ性能が高く、電力効率に優れたモデルとなっています。
おすすめ
おすすめは下記のようになります。
KJ-55X80L
- 「LEDバックライト」でOK
- 基本機能を搭載していれば良い
KJ-55X85L
- 「エクステンディッド ダイナミックレンジ」「倍速駆動パネル」「X-Motion Clarity」を搭載しているのが良い
- バックライトは「直下型LED部分駆動」なのがいい
- 「4K/120fps」と「VRR(可変リフレッシュレート)」にも対応してほしい
- 少しでも省エネなほうにしたい
- 購入コストをおさえたい(※)
(※) 執筆時の2025年11月4日にAmazonで安かったのですが、価格は変動するので購入時にご確認ください。
KJ-55X80L
KJ-55X85L
仕様
チューナーや画素数、高画質プロセッサーなどの仕様については、下記の表のように違いはありません。
| KJ-55X80L | KJ-55X85L | |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 55V型 | 55V型 |
| 地上デジタル | 3 | 3 |
| BS・110度CS | 3 | 3 |
| BS4K・110度CS4K | 3 | 3 |
| 画素数 | 3840×2160 | 3840×2160 |
| 高画質プロセッサー | HDR X1 | HDR X1 |
| 超解像エンジン | 4K X-Reality PRO | 4K X-Reality PRO |
| トリルミナス プロ | ||
| HDR信号対応 | HDR10 HLG Dolby Vision | HDR10 HLG Dolby Vision |
| 明るさセンサー | ||
| エックスバランスドスピーカー | ||
| スピーカー | フルレンジ×2 | フルレンジ×2 |
| スピーカー数 | 2 | 2 |
| 実用最大出力 | 20W(10+10) | 20W(10+10) |
| Dolby Atmos | ||
| 自動音場補正 | 部屋環境補正 | 部屋環境補正 |
| 音声補正技術 | ||
| デジタルアンプ | S-Masterデジタルアンプ | S-Masterデジタルアンプ |
| Google TV | ||
| 無線LAN | ||
| 音声検索 | ||
| ハンズフリー音声検索 | ||
| ECOメニュー | ||
| ゲームメニュー | ||
| Google Cast | ||
| Apple AirPlay | ||
| Works with Alexa | ||
| Apple HomeKit | ||
| 外付けHDD録画 | ||
| 2番組同時録画 | ||
| HDMI入力端子 | 4 | 4 |
| Bluetooth | ||
| Wi-Fi Direct |
あとがき
ソニーの4K液晶テレビ、ブラビアのKJ-55X80Lと85Lの違いを比較しましたが、いかがでしたでしょうか。
これらから選ばれる場合は、個人的にはバックライトが直下型LED部分駆動で倍速駆動パネルを搭載している、KJ-55X85Lが良いのではないかと…




