日立の紙パック式掃除機「CV-KP90P」と「CV-KV70P」は、どちらも吸込仕事率600W、本体質量2.7kgのキャニスター型掃除機です。
基本的な吸込性能や本体サイズは共通していますが、ヘッドの性能や省エネ機能、操作性には違いがあります。
特に、CV-KP90Pは自走式ヘッドと「からまんブラシ」を搭載しているのに対し、CV-KV70Pはエアー駆動式ヘッドを採用している点が大きな違いです。
- CV-KP90PとCV-KV70Pの主な違い4つ
- 吸込仕事率や本体の重さなどの共通機能
- それぞれどんな人におすすめなのか
結論からいうと、掃除のしやすさやヘッド性能を重視するならCV-KP90P、基本性能と価格のバランスを重視するならCV-KV70Pがおすすめです。
CV-KP90PとCV-KV70Pの違いを比較【結論】
CV-KP90PとCV-KV70Pの主な違いは、次の4つです。
- ヘッドの駆動方式と自走機能・からまんブラシ
- 省エネ運転の有無
- パイプ・ホース・付属品などの操作性
- 標準質量の違い
それぞれの違いを比較表にまとめました。
※日立公式仕様に基づく比較です。標準質量は本体・ホース・延長管・ヘッドの合計です。
CV-KP90Pはヘッドの機能や使いやすさを重視したモデルで、CV-KV70Pは基本性能を維持しながら機能を絞ったモデルといえます。
吸込仕事率は同じなので、単純にCV-KP90Pの方が吸引力の数値が大きいわけではありません。購入時には、普段掃除する床材やヘッドの操作性を基準に選ぶとよいでしょう。
CV-KP90PとCV-KV70Pの違いは4つ
ここからは、4つの違いを詳しく解説します。
① ヘッド性能の違い|自走式とエアー駆動式
最も大きな違いは、ヘッドの駆動方式です。
| 項目 | CV-KP90P | CV-KV70P |
|---|---|---|
| 駆動方式 | モーター駆動 | エアー駆動 |
| 自走機能 | あり | なし |
| ブラシ | からまんブラシ | 回転ブラシ |
CV-KP90Pはモーターの力で回転ブラシを動かすパワーヘッドを採用しています。
自走機能も搭載しており、ブラシの回転によってヘッドが前に進むため、じゅうたんの上でも比較的軽い操作で掃除できます。
さらに「からまんブラシ」を搭載。ブラシの先端をループ形状にすることで、髪の毛などがからまりにくい構造になっています。
一方、CV-KV70Pは吸い込む空気の力で回転ブラシを動かすエアー駆動方式です。
エアー駆動式でも回転ブラシによってじゅうたんのごみをかき上げられるため、カーペットに使用できないわけではありません。
ただし、自走機能やからまんブラシは搭載していないため、操作の軽さやブラシのお手入れを重視する場合はCV-KP90Pが有利です。
ヘッド性能で選ぶなら
- じゅうたんを頻繁に掃除するならCV-KP90P
- 髪の毛のからまりを減らしたいならCV-KP90P
- フローリング中心で基本的な掃除ができれば十分ならCV-KV70P
② 省エネ運転の違い|ecoこれっきり運転
CV-KP90Pには「ecoこれっきり運転」が搭載されています。
この機能は、掃除の状況に応じて「中」と「弱」の運転を自動的に切り替える機能です。
必要以上に強い運転を続けずに掃除できるため、消費電力を抑えながら使用したい人に便利です。
一方、CV-KV70Pには「ecoこれっきり運転」は搭載されていません。
なお、両機種の定格消費電力の範囲は同じです。自動運転の有無は異なりますが、実際の電気代の差は運転時間や使い方によって変わります。
省エネ運転で選ぶなら
掃除中の運転切り替えを自動化したい場合は、CV-KP90Pがおすすめです。
③ パイプ・ホース・付属品の違い
CV-KP90PとCV-KV70Pは、手もとの操作性や付属品にも違いがあります。
| 項目 | CV-KP90P | CV-KV70P |
|---|---|---|
| パイプ | サッとズームパイプ | ワンタッチズームパイプ |
| ホース | 本体・手もとねじれんホース | 本体ねじれんホース |
| グリップハンドル | 抗菌加工あり | 抗菌加工の記載なし |
| パッとブラシ | 付属 | 付属なし |
| すき間用吸口 | 付属 | 付属 |
CV-KP90Pのサッとズームパイプは、ヘッドを足で押さえ、手もとのレバーを引くことでパイプの長さを調整できます。
CV-KV70Pのワンタッチズームパイプも長さを調整できますが、調整方法が異なります。
また、CV-KP90Pは手もと側もねじれにくいホース構造になっているのに対し、CV-KV70Pは本体側のねじれを抑える構造です。
CV-KP90Pには、気になる場所を手軽に掃除できる「パッとブラシ」が付属しています。
すき間用吸口は両機種に付属しているため、家具のすき間などを掃除することは可能です。
床以外の場所も頻繁に掃除するなら、パッとブラシ付きのCV-KP90Pが便利でしょう。
④ 重さの違い|標準質量は300g差
本体質量はどちらも2.7kgですが、標準質量には違いがあります。
| 項目 | CV-KP90P | CV-KV70P |
|---|---|---|
| 本体質量 | 2.7kg | 2.7kg |
| 標準質量 | 4.4kg | 4.1kg |
| 標準質量の差 | 300g重い | 300g軽い |
標準質量は、本体にホース・延長管・ヘッドを取り付けた状態の質量です。
CV-KV70Pの方が300g軽いため、掃除機全体を持ち運ぶ場面では軽さがメリットになります。
ただし、階段などで本体のみを持ち上げる場合は、両機種とも2.7kgで同じです。
また、CV-KP90Pには自走機能があるため、標準質量が重いからといって床の上での操作も必ず重くなるとは限りません。
重さで選ぶなら
掃除機全体の質量を少しでも抑えたいならCV-KV70P、床の上でヘッドを軽く動かしたいなら自走機能付きのCV-KP90Pがおすすめです。
CV-KP90PとCV-KV70Pの共通機能
2機種はヘッドや便利機能に違いがありますが、基本的な掃除機の性能には多くの共通点があります。
共通仕様を一覧表にまとめました。
| 共通項目 | 両機種の仕様 |
|---|---|
| 集じん方式 | 紙パック式 |
| 吸込仕事率 | 600~約100W |
| 消費電力 | 1,170~約240W |
| 本体質量 | 2.7kg |
| 本体寸法 | 351×236×202mm |
| 集じん容積 | 1.3L |
| コードの長さ | 5m |
| クルッとヘッド | 対応 |
| ペタリンコ構造 | 対応 |
| ヘッドの水洗い | 対応 |
| 付属紙パック | GP-110F 1枚 |
吸込仕事率600Wのパワー
CV-KP90PとCV-KV70Pは、どちらも最大吸込仕事率600Wです。
吸込仕事率は掃除機の吸込力を示す指標のひとつで、両機種の数値は同じです。
ただし、実際のごみの取れ方はヘッドの構造や床材、ごみの種類などによっても変わります。
そのため、同じ600Wでも、じゅうたんや髪の毛の掃除ではヘッド性能の違いを考慮する必要があります。
本体質量2.7kgのコンパクト設計
両機種とも本体質量は2.7kg、本体寸法は幅236mm・高さ202mm・奥行351mmです。
本体サイズが同じなので、収納場所を考える際にも大きな違いはありません。
コード付きのキャニスター型ですが、本体を持ち運びながら掃除したい人にも検討しやすいサイズです。
クルッとヘッドとペタリンコ構造
CV-KP90PとCV-KV70Pは、どちらも「クルッとヘッド」と「ペタリンコ構造」を採用しています。
クルッとヘッドは、ヘッドの向きを変えながら壁ぎわや家具の周囲を掃除しやすくする機能です。
ペタリンコ構造は、ヘッドを低くした状態でも家具の下などを掃除しやすい構造です。
高さ8cm以上のすき間に対応しているため、ソファやベッドの下などにも活用できます。ただし、家具の形状や周辺の障害物によって掃除できる範囲は変わります。
紙パック式でごみ捨てが簡単
両機種とも紙パック式で、集じん容積は1.3Lです。
ごみを紙パックに集める方式なので、紙パックごと取り出して捨てることができます。
ダストケースのごみを直接捨てるタイプとは異なり、ごみ捨て時に中身を扱う機会を減らせるのがメリットです。
付属の紙パックは両機種ともGP-110Fで、交換用品も共通しています。
紙パックの交換頻度は使用状況によって異なりますが、同じ交換用品を選べる点は便利です。
CV-KP90PとCV-KV70Pはどっちがおすすめ?
それぞれの違いを踏まえると、おすすめの人は次のように分かれます。
CV-KP90Pがおすすめの人
- じゅうたんやカーペットを頻繁に掃除する人
- 自走式ヘッドで軽い操作感を重視する人
- 髪の毛がブラシにからまりにくい掃除機を選びたい人
- 省エネ運転を自動で切り替えたい人
- パッとブラシなどの便利機能を使いたい人
CV-KP90Pは、ヘッドの扱いやすさと便利機能を重視する人に向いています。
CV-KV70Pがおすすめの人
- フローリング中心に掃除する人
- 吸込仕事率600Wの基本性能を重視する人
- 自走機能や省エネ自動運転がなくても困らない人
- 標準質量が軽い方を選びたい人
- できるだけ購入価格を抑えたい人
CV-KV70Pは、必要な基本機能を備えた紙パック式掃除機を選びたい人に向いています。
どちらを選ぶか迷った場合は、価格差に対して、自走式ヘッドやからまんブラシにどれだけ価値を感じるかを基準にすると判断しやすくなります。
例えば、購入時の価格差が5,000円程度なら、じゅうたんを頻繁に掃除する人や、髪の毛のからまりが気になる人はCV-KP90Pを優先して検討するとよいでしょう。
一方、便利機能を使う予定が少ない場合は、CV-KV70Pでも基本的な吸込仕事率や本体サイズは同じです。
※販売価格や在庫状況は変動します。購入時に各通販サイトの最新価格を比較してください。
CV-KP90PとCV-KV70Pのよくある質問
Q. CV-KP90PとCV-KV70Pはどちらの吸引力が強いですか?
A. 両機種とも吸込仕事率は600~約100Wで同じです。ただし、CV-KP90Pはモーター駆動式ヘッドを搭載しているため、ヘッドの構造による掃除のしやすさには違いがあります。
Q. カーペットの掃除にはどちらがおすすめですか?
A. カーペットやじゅうたんを頻繁に掃除するなら、自走式パワーヘッドを搭載したCV-KP90Pがおすすめです。CV-KV70Pもエアー駆動の回転ブラシでじゅうたんを掃除できます。
Q. 髪の毛がブラシにからまりにくいのはどちらですか?
A. CV-KP90Pです。からまんブラシを搭載しているため、髪の毛などがブラシにからまりにくい構造です。ただし、完全にからまらないわけではありません。
Q. CV-KP90PとCV-KV70Pは同じ紙パックを使えますか?
A. はい。付属紙パックはどちらもGP-110Fです。交換用紙パックは対応品番を確認して購入してください。
Q. 軽いのはどちらですか?
A. 本体質量はどちらも2.7kgです。ホース・延長管・ヘッドを含めた標準質量では、CV-KV70Pが4.1kg、CV-KP90Pが4.4kgで、CV-KV70Pの方が300g軽くなっています。
まとめ|CV-KP90PとCV-KV70Pの違い
日立の紙パック式掃除機CV-KP90PとCV-KV70Pの主な違いは、次の4つです。
- CV-KP90Pは自走式パワーヘッドとからまんブラシを搭載
- CV-KP90Pはecoこれっきり運転に対応
- CV-KP90Pはパイプ・ホース・付属品などの便利機能が充実
- CV-KV70Pは標準質量が300g軽い
吸込仕事率600W、本体質量2.7kg、集じん容積1.3Lなどの基本仕様は共通しています。
そのため、どちらが優れているかというよりも、ヘッドの使いやすさや便利機能を必要とするかどうかが選ぶポイントです。
じゅうたんの掃除が多い人や操作性を重視する人にはCV-KP90P、フローリング中心で価格を抑えたい人にはCV-KV70Pが適しています。
CV-KP90P
CV-KV70P
日立のほかの掃除機も確認したい方は、「日立の掃除機比較一覧」をご覧ください。メーカーを問わず探したい方は、「キャニスター・スティック掃除機の比較一覧」から選べます。
参考資料
日立公式:CV-KP90P 製品仕様 CV-KP90P 公式仕様ページ
日立公式:CV-KV70P 製品仕様 CV-KV70P 公式仕様ページ
※仕様はメーカー公表情報に基づいています。商品の仕様や販売状況は変更される場合があります。




